アスランの苦悩1
「よ!アスラン!」
「いつも元気そうだな・・・」
アスランが生徒会室で文化祭のデーターをまとめていると、これから生徒会の一仕事をやらなければいけないのに、
カガリは元気いっぱいに入ってきた。
「なんだよ?人間元気が一番だろ?」
元気なのはいいことだ。だが、全授業を受けてその後に生徒会の仕事があるとなればどんな人間でも多少の疲れは出るだろう。
ところがカガリにはそれが微塵も感じられない。
さすがカガリ・・・なんてことをアスランが思っていると、
ふーといいながらカガリは制服のブレザーを脱ぎだした。
それを見たアスランは慌てて
「カ・・カガリ!?」
と半分叫びに近い声を上げた。

「なんだ?」
さすがは県内1の進学校というか、
この学校では身なりを崩すような人はいない。
たかがブレザーであれ、いつ、どの大学のお偉いさんが来るか分からないのだ。
きちっとしていることに無駄はない。
カガリはそんなこと気にも留めていないようで脱いだ服を椅子にかけている。

「・・なんで脱ぐんだ・・・?」
「暑いから」
アスランの精一杯の抵抗も軽くかわされる。

それまでなるべくカガリを見ないようにしていたのだが、その言葉にあきれ、ふとカガリのほうを向いた。
すると、ブレザーを脱いだカガリは胸が強調され、薄く下着の色が見えていたのである。

(□*‘=〜_%$#$%〜)

アスランは声にならないわけの分からない声を出しそうになったが寸前のところで押さえた。
そのときカチャリとドアの開く音がし、
「来たぞ」
と偉そうにイザークが入ってきた。
そのことにアスランは焦る。

カ・・カガリ!!

そう心の中で叫び先ほどカガリが椅子にかけたブレザーに手を伸ばすと
イザークに近づこうとしていたカガリにバサッとかけた。

「?」
カガリはアスランのわけの分からない行動に顔をしかめている。
イザークも同様である。

「着てろ!マナーは守れ!!」
アスランはとりあえず着てもらえるよう、今何とか思いついたことをいった。

「だって・・暑い・・」
「いいから!!」
そのアスランの言葉にカガリはしぶしぶブレザーに袖を通した。

頼む・・・少しは自覚してくれ・・・
嘆きにも似た思いをアスランは胸の中でつぶやいていた。



おまけ
アスラン・・君の気持ちよく分かるよ・・・・
           by  キラ




初めて書いた短編です・・・
やっぱりアスランはカガリに振り回されているのがいい!!
ヤキモチアスラン万歳(笑)