初恋




キラとラクスは付き合ってどのくらいなんだ?
カガリはキラの部屋でお菓子を食べながら聞いてきた。
「・・・・・・・・4年かな」
「4年!?」
カガリはその長さに驚いて口からお菓子を飛ばした。
「キタナイ」
「わるいわるい」
カガリは笑いながら飛んだお菓子をティッシュで拭いていた。
4年かぁ・・・
キラはラクスとの出会いを思い出していた。


それは中学、初登校の日・・・
「アスランごめん!!」
「キラ・・・・入学式から遅刻は勘弁してくれよ」
アスランはいつもの調子で怒ってきた。
そしてキラはいつものように両手を顔の前にあわせペコペコしている。
「早く行こ」
そう言ってキラは学校の方へ振り向いた・・が、その瞬間、
「きゃっっ」
と言う声とともに体が倒れお尻に痛みが走った。
「いた〜」
僕がそう唸っていると
「大丈夫ですか?」
と、アスランの声がした。
その声に思わずつぶっていた目をあけると、そこには鮮やかなピンク色の髪をした女の子がいた。
アスランは女の子に手を差し出している。
僕が倒れているのはこの子とぶつかったからで、この子が倒れているのは僕とぶつかったからで・・
そこまで考えが運ぶと慌てて立ち上がり
「ごめん!!大丈夫!?」
と、手を差し出した。
「はい、大丈夫ですわ」
透き通るような声・・・キラは思わず目を見開いてしまう。
にこりと笑った後、彼女は僕の手を取ると、立ち上がった。
アスランの手ではなく僕の手を取ったのだ。
深い意味はなかったがちらりとアスランのほうを見るとちょっと抜けた顔をしていて思わず笑いそうになってしまった。
「青海中学の子だよね」
着ている制服が自分の学校のものだった為すぐに分かったのだが、彼女の声が聞きたくて聞いてみた。
「はい、今日から1年生ですの」
彼女のその声は透き通るようにキレイで落ち着いていて心地よいものだった。
「キラ本当に遅れるぞ」
僕がその声に聞き惚れていると、アスランが時計を見ながら言った。
「私もご一緒して宜しいですか?」
「うん」
そういうと僕らは3人で学校を目指した。
僕とアスランはA組、彼女はC組だったので、教室の前で別れた。
別れる間際、
「お名前を教えていただけますか?」
と聞いてきたので自分も彼女の名前を知りたかったためすぐに
「キラ・ヤマトです 君は?」
と答えた。
「私はラクス・クラインです。よろしくお願いしますね」
彼女はそう言って笑った。
このときから・・・いや、ぶつかった時から僕は彼女に恋してたのかもしれない。

その後、アスランに「可愛い子だったよね」と聞いたのだが、
「そうか?」と、全くの返事が返ってきた。
あの微笑を可愛いと思わないなんて・・・はっきり言って僕はアスランを変だと思った。
でも、後になってみると、アスランがラクスのことを好きにならなくて良かったのかもしれない。なんて思った。
だって、それでなくともライバルは多かったのだ。






あとがき
まだ、私の中でキララクが確立できてないのかもしれない。(性格とか)
どうも話のリズムが悪いなぁ・・ごめんなさい。。
出会いを書いたせいかな・・?
もうちょっとテンポよく書けるよう頑張ります!