シンの進学

「母さんうれしいわ〜シンが進学してくれるなんて」
「そうだぞ。せめて高校ぐらいは出ないとな」

シン・アスカ邸ではシンの進学についての話で盛り上がっていた。
今までは中学をでたら働こうかな・・
などといっていたので両親は頭を抱えていたのだ。
高校ぐらいは出て欲しい、そう思うのは当然である。
「お兄ちゃんどこ受けるの?」
妹のマユが晩御飯のカレーを食べながら聞いた。
「青空学園」
シンがそういったとたん、家族全員がいっせいにスプーンを落とした。
「失礼だ・・・」
シンは思わずつぶやいていた。


「シン本気なの!?」
母は目を見開きながら言う。
「青空学園・・・」
父はぎこちなく言った。
マユは・・・1度落としたスプーンを手に持ち黙々とカレーを食べ始めていた。
「なんだよ・・勉強だってレイに教えてもらってるし」
事実、レイは毎日のように教えてくれている。
休み時間、放課後、時間があるときはいつでも相談にのってくれるし・・
しかも
「お前はやれば出来るじゃないか 以外に物覚えがいい」
とまで言われたのだ。
「まあ、反対はしないけど・・・滑り止めはどこを受けるの?」
母が場の空気を戻すかのように言った。
「受けないよ」
「「「受けないの!?」」」
3人でハモルなよ・・・
自分はそこまで信用がないんだ・・・と少し悲しくはなったが、
今までの自分の成績をかんがえると当然のことである。

「とにかく絶対受かるから見てろよ!!」
とシンが超スピードでカレーを食べ始めるとこの会話は終わってしまった。

絶対受かってやるんだ!!!
シンは心にそう誓った。




あとがき
シンの家族団らん
やっぱりシンは書きやすくて好きです♪

拍手ありがとうございます★