「どこに行くんだ?」
アスランは助手席にカガリを乗せ車を走らせていた。
「ここから10分ほど行ったところの街だ」
「そんな近くに町があるんだ・・」
カガリは走っている車から外を見つめる。
一面、何もないか、森ばっかりだ。
「そこで君の服を・・」
「なぁ」
カガリはしかめっ面でアスランを見た。
「何だ?」
アスランはカガリのその表情を横目で見て、眉をひそめ聞き返す。
「私、カガリって言うんだが」
「知ってる」
「知ってるんなら名前で呼べよ」
「は?」
アスランは何の話か全く分からなかった。
だが、少し考えてみると、確かこの子のことを名前で呼んだことがないと気づく。
「あー・・・・そうか・・」
カガリは睨むようにアスランを見ている。
「・・・カガリの服や最低限必要なものを買おう」
それを聞いたカガリはうれしそうに
「ああ!」
と、笑顔で答えた。




夢の先〜開かれる扉〜





「ミネルバ・・・」
カガリは街に着くと、そこに書かれている街の名前であろう文字を読んだ。
「文字は一緒なんだ」
「みたいだな・・」
そういえば何も考えずにアスランのところにあった本を読んだけど、文字は同じだったんだ・・。
「ここはミネルバって言うのか?」
「ああ、中立・・といえばいいのかな?ここは戦闘は禁止されてる街だ」
なるほど。
だからなのか、ここは自分の住んでいた街と大差ないぐらい明るく、活気に溢れていた。
「じゃあ、みんなここに住めばいいのにな」
・・・・・・・
アスランはカガリの言葉に固まる。
そのあと、かみ殺したように笑い始めた。
「くっっっ・・」
「な!なんだよ!!」
カガリは何がおかしいのか分からないが、自分のことで笑っているということだけは分かった。
「いや・・・確かにそうなんだが・・・すまない・・。思いもよらない言葉だったんで・・」
「・・・失礼な奴だな・・」
カガリは相変わらず笑っているアスランンにぽそりとつぶやいた。

「お嬢さん、お嬢さん、服買いに来たんだろう?」
そのとき、1人のおじさんがカガリに声をかける。
「え!?何で分かったんだ?」
「その格好見れば分かるよ。うちで服買わないかい?」
そのおじさんは後ろにある建物を指差した。
よく見ると、中にはたくさんの服が見える。
カガリはちらりとアスランを見た。
いいよ。というようにアスランは微笑む。
カガリはうれしそうに建物の中へと入って行った。

そういえば・・ベットも頼んだ方がいいか・・・。
アスランはそう考えると、カガリが入った建物とは反対側の建物に入っていった。

「おじさん、これいくら?」
「2500円だよ」
「これは?」
カガリは服を手に取るたびに値段を聞く。
「お嬢さん、そんなに値段が気になるのかい?」
カガリは苦笑いすると、
「なるべく安いのがいいんだ・・」
「そうかい?じゃあ・・」
店の主人は値段が安いものをいくつか手に取ろうとハンガーに手をかける。
「いや、値段なんて気にしなくていい」
「アスラン・・・」
そのときアスランが店に入ってきた。
「彼女がいいって言ったもの全部お願いします」
「でも!!」
カガリは慌ててアスランに言い寄る。
「いいから。お金ならある」
そういうことだけではないんだけど・・・
と、カガリは思ったが、アスランはすでに店の外にいた。


他にも生活に必要なものをある程度買い揃えていった。

「他にいるものは?」
アスランがカガリに聞く。
「いや・・あ!そうだ!!」
カガリは何を思いついたのか、側にある店に入って行った。
そこは食料を売っているお店である。
「ほら・・ただで住まわせてもらうのも悪いからさ、できることはしたいんだ」
「できること?」
「たとえば・・ご飯のしたくとか・・」
カガリは少し恥ずかしそうにそういった。

「いや・・気にしなくても・・・」
しかし、カガリが1日家にいるのなら食料は必要だ。
そう考えたアスランは
「とりあえずいろいろ買っておくか」
と、奥に進んだ。


「ママ!これ買って!!」
お菓子売り場では小さな女の子がお菓子を片手にわめいていた。
「ダメ!1つだけって約束したでしょ」
「だって、これも欲しいんだもん」
女の子はそういうと、その場に座り込んだ。
「知りません」
怒ったようにいうと母親はその子を置いて進んでいく。
「マ・・ママ・・・」
寂しそうに呼び止める女の子。
しかし、諦めきれないのかその場から動こうとはしない。
母親はどんどん小さくなっていく。
「うえっ・・・」
耐え切れなくなったのか、女の子はお菓子を手放し、母親の元へ走っていった。
「ママァ!!うえぇぇぇん」
通路の奥では母親が優しく女の子を撫でていた。

平和だな・・
アスランがそんなことを考えていると、カガリが女の子の放したお菓子を手に取った。

「駄々こねて、泣いちゃうんだよな・・・でも、買ってくれなくて・・・」
カガリはぽそりと話し出す。
「だけど、やっぱりお菓子よりお母様の方が大事で・・」
その切なそうな顔にアスランははっとする。

カガリに感じた違和感・・それが何か分かったのだ。

出会ってからこの子は泣いていない・・・。
両親をなくし、訳のわからないところへ1人でやってきたんだ。
不安でないはずがない。
しかも両親を無くしたのは3日前だといっていた。

アスランはカガリをじっと見る。
カガリは手に取ったお菓子を元の場所に戻すと、
「さて、買い物だ!」
と、明るく言ったのだ。

アスランはその表情が胸に刺さった。
どんな気持ちでこの子は過ごしているのだろう・・・
泣くということは解決策にはならない。
しかし、泣くことによって治まる気持ち、精神を保つ作用もある。
カガリはそれをせずに生活しているのだ。
胸の中にどれほどのものを抱えているのだろう・・・
アスランは自分に向けられた笑顔を愛しく思いながらも切ない気持ちでいっぱいだった。



部屋に戻ると、カガリはすぐに台所へ行き、買った食材を並べ始めた。
「アスランは晩御飯何がいい?」
恐ろしいほどの食材を買ってきたので何でもできそうだ。
「それにしても・・・この家には生活に必要なものがなさすぎる!」
カガリはアスランを指差しながら言った。
「は?」
アスランは思わず間の抜けた声を上げる。
「だって、塩コショウもないし、油もないとは思わなかったぞ」
「ああ・・すまない・・」
必要ないので買ってないだけなのだが、とりあえず謝っておいた。
「あ・・いや・・別にいいんだけど・・」
カガリはすんなり謝られた為、少し罪悪感を感じた。

「カガリ、それは後でいいから・・先に服を着替えて・・」
カガリは晩御飯を作ろうとしているように見える。
手から伸びた袖口に火がついたら大変だし、
そんなことより、自分のことをすればいいのに・・
とアスランは思い言った。

「いや・・・その・・・」
するとカガリは恥ずかしそうにしながら
「料理・・あんまり得意じゃないから・・時間かかりそうだし・・」
と笑った。

また笑った・・・
先ほどのことを思い出すと、カガリの笑顔を見るたびに胸が痛んだ。





「キラ、女の子を泣かせるにはどうしたらいいんだ?」
ブゥゥゥゥゥゥゥウ!!!
キラは口に含んでいたコーヒーを噴出す。
ここは軍施設の食堂。
キラとアスランは食事の時間が重なることが多いため、よく一緒に食べていた。

「何してんだよ・・・っ」
アスランは慌てて飛びのけ、難を逃れた。
「けほっっ・・だって・・アスランがすごいこというもんだから・・」
「何が?」
アスランは自分の言った言葉がそんなに変なことだとは思っていなかった。
「カガリに何かしたの?」
キラはテーブルを拭きながら眉をひそめ言った。

「泣かないんだ・・・彼女」
「は?」
アスランはカガリを泣かせたいのだろうか?
キラは不思議に思う。

「俺に会ってからずっと泣いてないんだ。両親を亡くしたばかりで、知らないところにやってきて、
でも、昨日も晩御飯のチャーハンが美味しいって言ったら良かったって笑ったんだ。」
「晩御飯作ってくれるんだ」
「あ?・・ああ・・」
「なんだか・・・毎日彼女の笑顔を見ている気がする・・・」
笑顔はいいのだが・・どうも見るたびに気分が重くなってしまう。
アスランは軽くため息をつく。


あの日から数日たっていたがカガリは毎朝、毎晩きっちりご飯を作ってくれる。

『ベットまで買ってくれたんだ!!』
あのあと、配達業者が頼んでいたベットを持ってきた。
それを見たカガリは
『きっちり働いて返さないとな!』
と言って、食事、掃除、洗濯なんでもやっている。

「ちょっとした噂になってるんだよね」
「何が?」
「君が同棲してるって」

同棲・・・確かに同棲と言えば同棲か?
いや・・・同棲というより同居か・・・
「人に興味のない君が女の子と暮らしてるなんていいネタだもんね。まあ、大半の人が信じてないけど」
まあ、人にどういわれようが彼女との関係は変なものではないし、規則違反でもない。
軍から支給された部屋で家族と暮らしているものはたくさんいる。

「お前だってラクスと暮らしてるじゃないか」
アスランはキラに言われることではない・・とばかりに言い返した。
「あ・・まあね」
キラはそれを聞くと、確かに・・と笑った。
だが、このアスランが・・・ということが重要なんだけどね。
「話がずれちゃったね」
で、なんだっけ?とキラは話を戻した。

「だから、カガリに泣いてもらうにはどうしたらいいのか」
忘れるなよ・・とばかりにアスランは少し怒っていう。
「うーん・・・そうだなぁ・・・」
キラはしばらく考えた後、ぽんっと手を叩いた。
「カガリってさ、まだ気を張ってるんじゃない?」
「?」
「ほら、緊張してる状態が続いてるっていうか・・そういう時って、感情とか表にださないじゃない」

「うん・・」
なるほど、とアスランはキラの言葉に聞き入る。
「だから、緊張を取ってあげるといいんじゃない?」
「確かに・・そうかもな・・・で、どうしたらいいんだ?」
「そんなの僕わからないよ」
キラはスパッと言い切った。
「・・・・・・・・・・おい・・」
それじゃあ困るんだとばかりにアスランはキラを見た。
「んー・・そうだなぁ・・安心させることを言ってあげるとか・・・安心するものをあげるとか・・・」
キラは考え考えいった。
「よく分からないけど、そんな感じかなぁ・・?」



・・・よく分からない・・・
アスランはキラの助言を聞いたもののあまり役にはたたなかった・・と、食堂を後にしていた。

緊張を取る。
俺はどうやったら緊張が取れる?
・・・1人でいるときか・・・
これじゃあ解決にならないよな・・。
安心するもの・・・
もの・・・
そんなものはない・・・・
「ああ・・ダメだ・・」
俺は何でこう人間味がないのだろう・・と、アスランは自分を恨んだ。

「ハロー!ハロー!まいど!!」
そのとき威勢のいい声と共に何かが振ってきた。
「うわっっ」
アスランは反射的にそれを掴む。

眼を開きそれを見ると、そこには赤い色をした丸い物体があった。
「・・・なんだこれ・・?」
アスランが不思議そうにそれを見ると、
「てやんでぇ!」
と威勢よくそれがしゃべった。

「隊長!すみません〜!!」
今度は上から声が振ってきた。
アスランは上を見上げると両手を合わせ「ごめんなさい」とポーズしたシンがいた。
おそらく、この物体は彼のものだろう。


「すみません。いきなり飛び跳ねちゃって!」
シンは階段を勢いよく降りてくると、アスランを見て言った。
「これ、なんだ?」
アスランは赤色の不思議な物体をシンに私言う。
「あれ?知らないんですか?ハロですよ」
「はろ?」
アスランには全く聞き覚えがなかった。
この物体はそんなに有名なものなのだろうか・・・

「ほら、ハロ!」
シンが赤い物体に話しかけると、
「ハロ!好き!マユ、マユ!」
と言いながらジャンプし始めた。

「妹に頼まれたんですよ。買ってきてくれって」
シンは逃げようとしたハロを勢いよく捕まえた。
「1人暮らしの人や子供にも人気なんですよ」
「これが?」
「ええ。寂しい人とかはちょっとした話し相手になるんじゃないですか?」

寂しい人には話し相手になる・・・
アスランは何かを思いつく。

「これって・・」
「あ!もしかして子犬に買って帰ろうとか思ってるんでしょう!」
どこに売っているのか聞こうとしたアスランにシンは聞かずに答えた。
「え?」
「犬のいい遊び相手になりますもんね」
「・・ああ・・・そうだな・・・」
「軍でしか売ってないんですよ〜1つ1つ手作りですからね〜1日1個限定!!」
「そうなのか?」

・・・・・・・なんか・・・簡単に作れそうだが・・・
「予約制ですから・・・売ってるのは」
「いや、いいよ」
アスランはシンの言葉を遮るように断る。
「自分で作るから」
アスランはそういうと、奥へと歩いていった。

「つくる・・?」
確かに隊長なら作れそうだなぁ・・手先器用だし。
銃の改造上手いし・・・
シンはアスランの背中を見ながら思った。



「アスランお帰り!」
家に帰るとカガリが笑顔で迎えてくれる。
「あ・・ああ・・ただいま・・」
どうもまだ慣れない・・・
長い間1人で暮らしていた為、誰かが迎えてくれると言うことに慣れないのだ。

「あれ?なんだそれ?」
カガリがアスランの手元を見るとそこのは大きな袋が抱えられていた。
「ちょっとな」
アスランはそういうと、すぐに部屋に向かった。
「アスランごはんは?」
「いや、少し仕事があるから部屋にこもっていいか?」
「え・・・」
カガリはご飯を食べたくないのだろうか・・と不安そうな顔をする。
「その後でご飯をお願いできるか?」
それを聞くと、カガリの表情は明るくなり。
「ああ!頑張ってな!」
と、キッチンへ向かった。


アスランは部屋に入ると、持っていた袋を開け、なにやら工具を持って作業をはじめた。



「軍人って大変なんだなぁ・・」
カガリは食事の支度をしながら呟いた。
私を気遣ってか毎日帰っては来るが、やはり時間は遅い。
今日だって、11時を過ぎていた。
アスランは寝てていいといってくれるのだが、お世話になっている身で眠れるわけがない。

軍人も1人の人間だ。
感情だってあるし、守りたいものもある。
だが、そのためには何かを傷つけなくてはならない・・・

カガリが住んでいたオーブは豊かな町で、戦争とは程遠いものだった。
父は行政府で働いていて、いつもこの平和が続くようにと頑張っていたのだ。
それがあの日・・反政府の人間が家に爆弾を投げ込んだのだ。

お父様はみんなが幸せに暮らせるように頑張っていただけなのに・・・どうして殺されなきゃならないんだ・・・
『お前らは間違っている!!』
そんな叫び声が聞こえた。
『正しいのは我々だ!!』
正しい?人を殺しておいて正しいも何もあるものか・・・
お父様は人を殺したりしていない。
いつも言葉で思いを伝えるのだ・・・意見がそぐわなくても頑張って・・頑張って・・・
確かに政府の中には軍の力で押さえつけた人もいる。
だが、父はそうではない!!
そしてお母様は・・お母様はただの民間人だ・・・

「私はやっぱり1人だ・・・・」
どれくらい考えていただろう・・・
椅子に腰をおろし、ぼーとしていた。



「・・・カガリ・・・」
その声に我に返るとアスランが悲しそうにこちらを見ていた。

「あ!!アスラン!ごめん。すぐご飯にするな!」
カガリは慌ててそういうと席を立つ。

「・・・・・・・・・・・」
アスランはただカガリをみていた。
「今日のは上手くできたんだ・・・ハンバー・・・」
器を出しデキを見せるかのようにカガリが振り返ると目の前が真っ暗になり、カガリを優しく、何かが包んだ。

「・・・・・・・・・・カガリ・・」
アスランが呟く。
「・・・・・アスラン・・・?」
耳元で聞こえる声、この暖かさ・・これはアスラン・・?

「どうしてそんなに笑うんだ?」
「え?」

「・・・・・辛いんだろう・・・」
「なっなに言ってるんだ!?私は平気だぞ!」
カガリは慌ててアスランの腕から逃れようとする。
ところがアスランは更に腕の力を込めたためカガリは動けなくなった。

「嘘ついてる・・」
「ついてないさ!」
「・・・」
「アスラン、心配のしすぎだぞ!」
カガリは強気な瞳をアスランに向ける。

「ついてる」

「もう、ほら!ご飯食べるぞ!」
カガリはまたアスランの腕から逃れようとするが、アスランは手の力を込め、カガリの腕を握った。
「いっ・・」
先ほどとは違う痛みにカガリは声を上げる。

「・・・苦しまないでくれ・・・カガリは1人じゃない・・・俺がいる」

「・・・・・・・・・」
カガリの表情が固まる。

聞かれていたのだ・・・
恥ずかしい!!

「いや、さっきのは・・・ほら・・・日中私1人で・・だから・・そのことを・・」
慌てて言い訳を考えるもののなかなか頭が追いつかない。

「カガリ・・・俺がいる・・」
アスランはカガリの琥珀の瞳を真っ直ぐに見た。
カガリはそんなアスランの瞳に目が離せなくなる。

「だから・・・私は・・・」
「俺がいるんだ・・・」
アスランはギュッとカガリを抱きしめた。
きつく、優しく・・・

カガリはアスランの胸の中で瞬きを繰り返す。
その回数は次第に増えていき、琥珀の瞳は湧き出る泉のように涙が溢れてきた。
「だって・・・・どうしたらいいのか・・わから・・ない・・・」
カガリはゆっくりと言葉に詰まりながら話し始めた。

「1人で・・・こんなとこきて・・・・怖くて・・でも・・帰っても誰も・・・いない・・・
誰も・・・お母様もおとうさまっも・・・寂しいんだ・・・・
ほんとは考えたくないのに・・・・1人になるとすぐ思い出すんだ・・・・」
「うん」
アスランは優しく相槌を打つ。

「誰かにそのことを言ったら・・・・もっと苦しくて・・・泣いちゃいそうで・・・
でも、泣いたら・・・・私は・・・弱くない・・・・頑張らないと・・・生きないといけないんだ・・・っっ」

「弱いよ・・」

カガリは溢れる瞳でアスランを見上げた。
「カガリは弱いよ。だから俺にすがればいいんだ・・・1人は苦しいだろ?だから俺がいるんだ・・・」

「あ・・あすっっ・・・・」

「きっと、カガリのご両親が俺にカガリを託してくださったんだ」

「だけど・・・私は・・・迷惑・・・」
「甘えろ!」
アスランの怒ったような声にカガリはビクッとする。

「甘えて、泣けばいいよ・・・俺はその方がうれしい」
アスランは慈しむようにカガリを見た。

「〜〜〜〜〜〜」
カガリはそんなアスランを見て、こくんこくんと何度もうなづく。
アスランはそんなカガリを優しく包んだ。

こんな風にすればよかったんだ・・・
思ったことを言えばいい・・そう、素直に・・・
それはきっと相手に伝わる。

「うえっっひっくっっ」
「泣いていいよ」
アスランが優しく髪を撫でると、カガリは大声で泣き始めた。
長い間・・・
アスランはその間ずっとカガリを抱きしめ、髪を優しく撫でていた。





あとがき
後半勢いばっちりーー!!
私は気にいってます☆このお話☆
たいした流れもないのに(こともないけど)アスランはカガリに愛が芽生えてますね〜
それはもう!運命の出会いですから!!そこはそうなるべくして・・・
シンは好きですね〜
つっぱったキャラにしても可愛いし、従順なキャラにしてもいい。
いいキャラだと思います。
アスランが作っていたのは!?なんでしょう(笑)