「土曜日にデートしてくださればそのことについて詳しくお話いたしますわ」
ミーアはそう言って生徒会室から出て行った。
アスランは嘘かとも思ったがどうもスッキリしない。
話だけ聞いて帰ればいいか・・・
アスランは土曜日にミーアに会うことを決めた。
ちょうどその日はカガリがアイツと出かけるといっていた日だ。



輝く星〜密かな想い〜




「カガリ、ほんとに行くの?」
キラは玄関で靴を履いているカガリに聞いた。
「なんで?」
カガリはキラの言葉に怒ったように振り向く。
友達と遊びに行くだけだろ?なんで止められなきゃいけないんだ・・・
アスランだって・・・・あらから見事にシカトしてくれてさ・・
理由聞こうにも目もあわせてくれないんじゃあ、こっちも話せないじゃないか!
「カガリ?」
靴を履き終えたカガリはなにやらぶつぶつと呪文を唱えているようだった。
「行ってくる!」
そういうと走るようにして玄関を出て行った。
うーん。静観してようと思ったけど、ちょっと長すぎるかなぁ・・?
キラはカガリとアスランがすぐに仲直りをすると思ってたが、あれから3日たってもその気配がないことに不安を覚えた。
が、自分もラクスとの待ち合わせ時間が近づいていることを思い出し、急いで部屋へと向かった。



「カガリ!!」
待ち合わせの公園まで来ると、入り口でシンが手を振っていた。
「悪い 待たせたか?」
カガリは時間より早めに来てシンを待つつもりだったのに、シンがすでに来ていることに焦って、走り寄る。
「全然 待ってないよ」
「そっか」
カガリはシンの言葉を聞いて安心したように言った。
「駅の地下街に行こうよ」
「ああ」
2人は駅へ向かって歩き出した。
シンはカガリの私服姿をちろちろと見てしまう。
やっぱり私服姿って新鮮だよな・・・
初めてカガリに会った文化祭ではカガリはすごく・・・可愛い格好をしていた。
そのときはゆっくり見る余裕なんてなかったし、好きだとかいう気持ちもあったわけではない。
ただ、別れ際に見た輝くような笑顔が胸深くに住みついていて、「この学校に来たい」となぜか思ってしまったのだ。
今日のカガリはTシャツの上に黒のジャケットを羽織って下は膝上のジーパンを履いている。
スカート姿は当然好きだが、こんな格好もカガリの明るさを引き立てている。
「ん?」
カガリがシンの視線に気づいたのか、こちらを見て言った。
「ううん」
シンは焦ったように顔を赤くし、少し俯いた。
やっぱり好きだなぁ・・・
なんてことを思いながら。


その頃、アスランはミーアが指定した場所へと向かっていた。
何で話するだけなのにこんなとこまで来ないといけないんだ?
ミーアが指定した場所は学校のある地区から4つ目の繁華街の駅だ。
ああ、そういえばデートをしようといってたんだ・・・・
デート・・・デート!?
アスランはその言葉にはっとした。
ちょっとまて・・・何で俺はここに来たんだ?
彼女が俺の「婚約者」だっていうからその話をしに来たんだよな?
デートしたら詳しい話を聞かせてくれるって・・・
アスランは「婚約者」という言葉に驚き、デートという言葉が上手く頭に入ってなかったのだ。
カガリがいるのに他の人とデートって・・・そ・・それじゃあ・・

浮気じゃないかーーー!!!

アスランは自分が承諾した事実に今気づいたのだ。
カガリはデートとは知らずにシンと出かけている。
なのに自分はデートだといわれここに来ているのだ。
たとえ「婚約者」について知りたかったのしてもこれではカガリよりひどい行為ではないのか?
アスランはとりあえずここから離れようと後ろを振り向いた。
「・・・・・・・・・・・・え?」
「・・・・・・・あ」
なんとそこにはカガリがいたのだ。
当然シンと一緒に。
「アスラン!」
先日喧嘩してからはっきり言って、全く話してない2人だったが、思ってもないところで会えたことに
カガリは喜び、喧嘩していることも忘れ、うれしそうにアスランの名前を呼んだ。
だが、今のアスランにとっては1番会いたくない人物だったのだ。
「・・・カガリ・・・」
アスランの表情は曇っていた。

「アスラン お待たせいたしました〜」
アスランの胸が緊張で痛くなる。
この声は
「今日は楽しみましょうね」
ミーアだ。
カガリとシンはいきなり甘〜い声で登場したミーアを見ている。
「・・・ミーア・・・・・」
アスランは無意識にミーアの名を口にした。
このときのアスランにはどうしようとか、誤解を解こうとかそんな考えは一切なく、ただ、つぶやくしかできなかった。
「あら アスカとユラさんではありませんか!」
「ミーア・キャンベル・・・・?」
シンはその人物が同じクラスのミーアだと気づいた。
「あなた方もデートですのね」
「え?デート・・?」
カガリはミーアのその言葉に聞き返す。
「私たちもデートなんですの」
そういうとミーアはアスランの腕に手を絡め抱きついた。
「ミーア!?」
アスランは思わず大きな声を出し、ミーアから腕を抜き取り、カガリに目をやる。

あ・・・・・・・・・・
アスランが見たカガリの顔は無表情で悲しみも怒りも感じられないものだった。
ただ瞳からは涙が零れ落ちそうになっていた。
そんなカガリを見た瞬間、アスランの胸は槍ででも刺されたように痛んだ。
「カガ・・・」
「サイテーですね アンタ」
シンはそういうとカガリの手を握り先ほどの道を戻っていった。
カガリはシンに引っ張られるまま引きずられるようについていった。

ミーアはそんな2人の姿を勝ち誇ったように見ると、
「さ、アスラン参りましょう」
と、先ほどとはまったく違う顔でアスランに言った。
しかしアスランは2人の向かった方向をじっと見ている。
「アスラン?」
アスランはゆっくりとミーアのほうへ顔を向けた。
その顔には怒りがこもっていた。
「話を済ませよう。で、婚約者がなんだって?」
アスランはその表情を変えないままミーアに問う。
「え・・・それは後でゆっくりお話しましょう。」
そういうと、ミーアは先ほどのように腕を絡ませようとしたが手が触れる前にアスランは体を動かし、睨みつける。
「話だけでいい」
ミーアはアスランの冷酷とまでいえるその表情にだじろいだ。
「それは・・・えっと・・・」
「嘘か?」
今までもいろんな口実をつけて誘ってくる女の子はいたがさすがに自分が婚約者だという人はいなかった。
アスランが気づくわけもない。
「うっ嘘じゃないわ!きちんと叔父様にお願いしたもの!!」
「叔父様?」
「そうよ!私の叔父様はアスランのお父様の会社の役員なのよ!だから・・・っ」
ミーアはアスランの「嘘」という発言を必死に否定する。
そうよ!私は・・・


「わあ!ステキな人〜」
「ほんとだカッコイイね〜」
「青海中学の人かな?」
「みたいね。隣の女の人美人!彼女なのかなー?」
「彼女・・・?」
優しいピンクの髪をふわふわなびかせ、まるで天使のような人・・・
やっぱり美人って得よね。
ミーアは自分の姿を見下ろす。
普通といえば普通なのかもしれない・・だけど・・平凡とも取れる。
あの人みたいになれば好きになってもらえるのかな・・

それから毎日毎日あなたを見てきたのよ!
「アスラン」っていうんだ・・いつも2人で帰ってるのね。
ときどき違う男の子も一緒だけど・・・それにしても、アスランは彼女のことほんとに好きなのかしら・・
手も触れようとしないじゃない・・・
外見が好みってこと・・?
日増しに彼への想いが募っていく・・・
彼女がいたって・・私の気持ちは変わらないわ。
でも、今 行動を起こしてもあの人には敵いそうもない・・。
青空学園に入ったって知ったときは私も必ず入ろうって決めたわ。
『今』の私なら大丈夫・・そう大丈夫よ!
近い存在になれば・・・
「なのに・・・何んなのあの女!!アスランの好みの女になろうと努力したのに中学とは全く違うタイプと付き合ってるじゃない!!」
いきなり怒鳴りだしたミーアにアスランは目を見開く。
「だから叔父様に頼んだのよ!あなたのお父様にももう言ってるはずよ!」
「何を言って・・・?」
「叔父様は会社の重役よ。断れるわけないわ・・・
だからあんな女、いくら頑張っても無駄なのよ!アスランは私とっ!」
その瞬間、ガキン!!!とものすごい音がして、ミーアは言葉に詰まる。
アスランは近くにあった街灯を思いっきり殴っていた。
「あ・・・」
ミーアはアスランのその行動に言葉が止まった。

「黙れ。カガリのことをあんな女なんてもう1度言ってみろ。許さない」
アスランはミーアの話をすべて理解したわけではないが、カガリのことを悪く言っているということだけは分かった。
「はっきり言っておく、俺は君に興味はないし、俺が好きなのはカガリだけだ!これまでもこれからも!!」
そういうと、アスランはカガリが行った方向に走って行った。

「・・・・・・・・・・何・・よ・・」
中学のときはラクス・クラインと付き合ってたんじゃないの?
だから私は・・・
「あなたがミーアさん?」
そのとき、ミーアの後ろから優しく落ち着いた声がした。
振り返るとそこには今考えていた人物、ラクス・クラインがいた。
そしてその隣には中学のときアスランと一緒に学校へ行っていた人物、キラ・ヤマトがる。
ミーアはふつふつと怒りがこみ上げてきた。
「あんた・・・も・・なんなのよ!!アスランと付き合ってたんじゃないの!?」
「ミーアさん・・・」
「私がどれだけ努力したと思ってるのよ!全部アスランのためなのよ!!」
ミーアの迫力にキラはラクスが心配になり、前にでようとしたがラクスはそれを目で静止する。
「ミーアさん 私とアスランは付き合っておりません」
「え?」
怒りをただぶつけるだけだったミーアはラクスの言葉に間の抜けた声を上げる。
「私は中学のときからキラと付き合ってますわ」
「何?・・・だって・・・2人でアスランとあなたで帰ってる姿をよく・・・」
「それは僕が頼んだんだよ。委員会が違うから時間が合わなかったんだ」
「だって、1人で帰らせるの心配でしょ」と、キラはラクスに微笑んでいった。

「あなたはアスランをちゃんと見てましたか?」
「見てたわよ!!」
毎日見てたわ。
いつもこの時間にここを通るとか、今日は機嫌が悪いのかな・・とか・・
「では、アスランがカガリさんをどれだけ大事に思っているかも分かりますわね?」
ミーアは顔を歪め黙っている。
「これを貼ったのは君だね?」
キラはそういうと紙の切れ端をみせた。
「あ!!」
それは学園の掲示板に貼られていた、アスランが破った紙の切れ端だった。
「人を好きになるのは誰にも止められませんし、止めるものでもありません。しかし、方法を間違ってはいけないでしょう?」
「君はアスランの表面しか見てなかったんじゃないのかな?」
「表面?」
「一緒に帰ってるだけで恋人だなんて言われたら誰も何もできないよ」
確かに・・・2人きりで帰っているから恋人なわけではない。すべてそう考えていたら世の中はメチャクチャだ。
「アスランにはカガリしかいないよ」
「私もそう思いますわ」
「アスランをよく見てたら君にも分かるよ」
そういって2人は笑うと仲良くその場を後にした。
ミーアはその場で俯き・・ただ考えていた。
私がアスランを見ていなかった・・?



「カガリ 今日は帰る?」
シンはアスランに怒りを覚えながらもカガリが沈んでることに配慮し、言葉をかける。
「・・せっかく来たんだし・・・遊ぼう」
しかし、そう言ったカガリはシンから見ても無理をしている。
「また来ればいいよ・・人ごみだと落ち着かないだろ?」
「・・・・」
・・好きなんだよな・・・アスランのこと・・・それは分かってはいたけど・・・
オレはカガリが好きだし、何もしないまま終わるのは絶対嫌だ。
でも、ここで優しくしすぎるのはずるい気がする・・・
どう考えても自分は不利な立場なのだが、ここでカガリを自分の方に向かせるのは男として・・・できない。

そのときシンはふと横を見ると、アスランの姿が目に入ってきた。。
「ちょっと待っててね」
シンは側にあったベンチにカガリを座るよう促すとアスランのほうへ歩いていく。
アスランとシンはカガリから少しはなれたところで立ち止まった。
シンはアスランに睨みをきかせながら口を開いた。
「オレ、カガリが好きです」
「・・・・・・・・知ってるよ」
シンのいきなりの告白にアスランは驚くこともなく返した。
「アンタがいないほうが俺にとっては都合がいいんですけど、カガリを悲しませるようなことはしたくない」
シンの真っ直ぐな瞳をアスランはじっと見ている。
「俺もしたくない。だから来たんだ」
シンはアスランの瞳を読み取るかのように見ている。
しばらくそうした後、
「分かりました。今日はオレ帰ります」
シンはそういうと、カガリのほうへ走っていった。
ペコリと頭を下げているのが見える。すると、またこちらに走ってきた。

「オレ諦めませんからね!カガリのこと好きですから」
「宣戦布告ってことか?」
「好きな気持ちは負けませんから」
シンはニッと笑うとアスランを通り過ぎていった。
俺もだよ・・・
アスランはそう思いながらシンの背中を見送った。


シンには悪いことしちゃったな・・・でも、とても遊べるような気分じゃない・・・
カガリは俯いたままなんだか頭がボーっとしていた。

アスランがあの子とデート?
私に内緒で?内緒じゃなくてもデートって・・・・私たちは付き合ってるんだぞ。
なのに別の女の子と、2人で・・・2人で・・?
カガリは何かに思い当たったのか顔を勢い良くあげた
「わ!!アスラン!!」
すると目の前には少し悲しそうなアスランの顔があった。
「カガリ・・俺・・」
「アスラン!」
カガリはアスランの言葉を遮るように叫んだ。
「ごめん!!!!!」
カガリは両手を顔の前に合わせ深々と頭を下げている。
「ちょっ・・カガリ!?」
アスランは自分が謝ろうとしていたのに先にカガリが謝ってきたことに慌てる。
「私、全然考えてなくて・・・・友達だからって・・シンと2人で出かけちゃって・・アスランが怒るのも当然だよな!」
アスランは驚いたようにカガリを見つめる。

「さ・・さっき・・・の見たとき・・・私・・苦しくなって・・なんだかショックで・・・」

カガリ・・・それはヤキモチだよな?

「どうしていいのか分からなくなって・・・」

俺のこと好きだろ?

「ただ・・・アスランに嫌われちゃったのかなぁ・・って・・」
カガリはそういいながら顔を上げるとその瞳にはたくさんの涙が溢れていた。
アスランはそんなカガリを見た瞬間、胸が締め付けられるようになり、思いっきりカガリを抱きしめていた。
「カガリ・・・・」
行き交う人が見ているが、そんなことはどうでもよかった。
アスランにはカガリしか見えてないのだ。
愛しい人に悲しい思いをさせたくない。
お互い思っていることは同じなのに上手くいかない・・・
だが、それでも愛しい思いは消えることがないのだ。
「カガリ・・デートしよっか」
「え?」
思わずアスランの胸から顔を上げるカガリ。
「俺、カガリとしかデートしないよ」
カガリはその言葉に恥ずかしさとうれしさでアスランの胸に顔をうずめ
「えへ」
と、照れ笑いをした。



ミーアはとぼとぼと自宅に向かっていた。
聞いた話ではカガリ・ユラは去年転校してきたって聞いてるわ。
じゃあ、アスランと出会ってまだ1年足らずってことじゃないの?
私の方がアスランを分かってるわよ。
ほんとに毎日見てきたんだもの・・・
いつもは通らない道、ここで出会ったのも運命だと思った。
一目で好きになって・・・学校帰りに毎日足を運んだわ。
家から40分もかかるのよ!それでも会いたくて・・・
会いたくて・・・・
・・・・・・・

でも、それは私の一方的な思い。
たとえカガリ・ユラより先に出会っていたとしても無理だったかもしれない。

『君はアスランの表面しか見てなかったんじゃないのかな?』
『黙れ。カガリのことをあんな女なんてもう1度言ってみろ。許さない』

「ばかばかしい!!!」
あんな顔して怒られたんじゃ、希望も何も持てないじゃない。
ミーアは頬を膨らませ、1人で怒っている。
いいのよ・・・。あの人のおかげで内気だった私は少し変われたもの。
いつも人の顔色を見てばっかりだった私が自分の意思で動いたのよ!
入学初日だって、頑張ったんだから!
アスランに私のことが届くようにって・・・少しでも噂になって、私のことを知ってくれたらって・・・
それだけは感謝してあげる。

「叔父様に謝らなきゃ・・」
青空学園に合格したって言ったらアスランのこと叔父様から聞いたの。
お父様と同じ会社だってこと。
使わない手はないでしょ?
そのときはそう思ったけど・・・
「嫌な女よね・・・」
それにしても・・あのシン・アスカって子、望みなさそうだけど、大丈夫かしら?
ふとそう考えミーアはおかしくなって笑った。
今、フラれたばかりの自分がもう人の心配をしてるなんて・・・
恋は人を変えるというけど、きっとアスランも変わってしまっているのだろう・・・
私が好きだったアスランではないのかもしれない・・・
ミーアは自分を納得させるようにそう考えていた。



「ここ!!」
アスランとカガリは駅の地下街に来ていた。
カガリに引っ張られついた先はというと、
「ケーキ屋さん?」
「うん。ミリィと来たことがあるんだ!おいしいんだぞ!」
アスランは甘いものがあまり得意ではない・・・がカガリのうれしそうな顔を見るとそんなことはどうでもよかった。
2人は手を繋いで中へと入った。
「「「「ああ!!」」」」
店の中に声が響く。
その声はアスランとカガリ、そしてキラとラクスのものだった。
「どうしてこんなところにいるんだ!?」
カガリは驚きながらもうれしそうにそう言った。
ああ・・・
アスランはちょっと・・ショックだった・・。
なぜかデートというとキラとラクスが一緒なことが多いからだ。
嫌なわけではないが、2人っきりでないと都合の悪いこともやっぱりあるわけで・・・
「お隣にどうぞ」
ラクスはカガリに隣の机を指差しいった。
「うん」
アスランは仕方なくカガリの前へと座る。
「ラクス 何頼んだんだ?」
「私はシフォンケーキと・・・」

「ねえ・・・カガリと仲直りしたんだ?」
「ん?・・ああ」
キラとアスランは前の席でケーキ話に花を咲かせている2人を横目に話し始めた。
「で、ミーアさんとデートだったんだよね」
「おまっっ!?」
「僕 怒ってるんだからね」
キラはそういうとコーヒーを口につけた。
「・・・あれは・・・確かに俺も悪かった・・」
何でこいつは何でも知ってるんだ・・・
「あの後、僕とラクスで話をつけておいたから大丈夫だと思うけどね」
キラはアスランを見ず、冷ややかに言う。
「見てたのか!?」
アスランはカガリが気にしない程度に声を荒げた。
「アスランはなんにする?」
カガリの声にアスランはハッとした。
「え!?  あ・・・コーヒーで・・・・」
その後、4人は楽しいときを過ごしたのだが、アスランだけはちょっと腑に落ちなかった。

ほんとはこの後・・・カガリをうちに誘いたかったのに・・・
それを言う前にキラがその後は自分の家に行こうといいだし、少し話した後、1人寂しく帰宅となったのだ。



帰宅するとすぐに父親に国際電話をし、断るように言おうとしたが、
「私は子供を使うようなことはせん!」と怒られてしまった。
結果的には良かったのだが、せっかくカガリと仲直りできたのになんとも微妙な気分だった。






あとがき

?な気分です・・なんだか。
アスカガいちゃいちゃがことごとくキララクに潰されてるような・・。
でもこのサイトはカガリ至上主義なんで・・・カガリが愛されてたらそれでいいのかも(笑)
ま、シンに宣戦布告させたかったりとか、ミーアだしたかったりとか、
カガリに男と2人はよくないよ〜って分からせたかったりとか、そんな感じです。

で、ミーアはいい子な感じでいきました。
私に悪女は無理だった(笑)
これからも出す気ではいます★